サバイバルナイフの研ぎ方|自然の素材で作るこだわりの砥石台と

サバイバルナイフの研ぎ方|自然の素材で作るこだわりの砥石台と

こんにちは、ナニワ研磨工業公式通販サイト「TOGIBU」編集部です。

 

キャンプや釣り、バーベキューなど、自然と触れ合うアウトドアは、

仕事で疲れた身体をリフレッシュするための貴重な時間です。

 

「快適に過ごすためには道具のメンテナンスをしましょう!」……といわれても、

事前にギアをひとつひとつ確認するのは大変ですよね。

 

いっそのこと、現地で楽しみながらチャレンジしませんか?

 

今回は、山の中でのサバイバルナイフの研ぎ方を紹介。

いつもの準備時間を休日の楽しみに!をテーマに、砥石メーカーが解説します。

薪からDIYするオリジナルの砥石台で、楽しく研いでみましょう。

 

 

 

必要なもの

 

実際に研ぐ前に、以下のものを用意しておきましょう。

  • ナイフ
  • 中砥石 #1000(必要に応じて[荒砥石][仕上げ砥石]も準備)
  • メスティン
  • 新聞紙や硬めの布、皮
  • 砥石台用の丸太、もしくは薪(現地で調達)

 

今回は、砥石を使った方法をご紹介します。

シャープナーでの研ぎ方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。

しっかりとした切れ味を求めるのであれば、砥石で研ぐことをおすすめします。

 

シャープナーを使った包丁の研ぎ方。砥石との違いとは? by TOGIBU



ナイフ研ぎのおおまかな手順

砥石を使った研ぎは、以下のように進めていきます。

  • 荒研ぎ(刃の欠けが気になる、形から整えたい)
  • 中研ぎ(基本の研ぎ)
  • 仕上げ研ぎ(フェザースティックを作りたい、切れ味を追い求めたい)
  • バリ取り

 

初めてであれば、中研ぎとバリ取りで十分効果を実感いただけます。

 

前回の研ぎから時間がたっていたり、刃がかけてしまっているなら荒研ぎを、

フェザースティック作りや魚料理などで切れ味を求めるなら仕上げ研ぎをしましょう。

それぞれには、荒砥石、仕上げ砥石が必要になります。


砥石を使った研ぎにチャレンジ

 

今回は、以下の動画をもとに解説します。

 

動画を見る


 

使用している砥石は『コンパクト砥石 大和(やまと)』です。

事前に水につけておく必要がないタイプです。


事前準備

 

作業場所を確保したら、準備した砥石台に砥石をセットします。

自分の身体の正面に縦向きになるように配置します。

水を入れたメスティンを、近くに置いておいてください。


 

実際に研ぐ

 

サバイバルナイフは、そのほとんどが両刃のため、片側ずつ研ぎ進める必要があります。

今回は、左側から研いでみましょう。

 

メスティンから水を取り、砥石の表面にたらします。

刃を奥にして、刃先の先端部分、左側面を砥石の手前側にあてます。

 

このとき、刃先の角度と平行にするようにしてください。

大切なのは、この角度を一定に保つことです。

ナイフをそのまま奥に押すと、砥石の接している部分が研げます。

引いて元の位置に戻し、再び押す。この作業を繰り返すことで、切れ味が上がっていきます。

 

数回往復したら、先端から根本のほうまで徐々に移動させながら研ぎましょう。

全体的に研げたら、右側面のメンテナンスです。

刃を手前に向けて、引く動作で研いでいきます。


 

研ぎ終わったら

 

新聞紙などでナイフをこすってバリ取りをしたあと、流水などで洗いましょう。

刃先に水分が残っていると、サビの原因となります。

しっかりと水分を拭き取るようにしてください。



気をつけること

 

1. 刃先の欠けは荒砥石で

ナイフの形の大きな修正が必要な場合は荒砥ぎが必要です。

#1000以上の砥石では、ナイフによって、砥石の表面が大きく削れてしまう可能性があります。

 

2. 砥石の表面は平らにしておく

砥石を使っていくと、表面に偏りや凸凹ができます。

なるべく使用前に面直しをしましょう。

 

このまま使い続けると、きれいに研げない上、指先をケガする可能性も上がってしまうためです。

くれぐれも安全に気をつけながら、研ぐようにしてください。

 

3. ナイフの種類を考える

サバイバルナイフには、グラインドと呼ばれる形状の違いがあります。

ホロウ、コンベックス、スカンジなどがあります。

どの種類にもいえるのは、研ぎたい角度を一定に保って研ぐということです。

理想の形状や用途にあわせて、調節しながらチャレンジしてみましょう。



砥石台を丸太や薪から作る方法

 

キャンプ場では、薪が提供されていることが多いです。(購入が必要な場合もあります)

せっかくアウトドアの環境で、ナイフを研ぐなら、ご自身で砥石台も作ってみましょう。

 

 

バトニングなどで手頃なサイズの薪を入手したら、側面に砥石をあてます。

砥石の上端と下端部分にあわせて、薪に切れ込みを入れましょう。

 

この範囲を、ナイフなどで削っていくと、お手製の砥石台の完成です。

使い終わった砥石台は、そのまま薪として使用できます。


 

ちょっとした工夫と遊び心で、趣味をもっと楽しもう!

趣味を楽しむには、ハードルを下げることも大切な要素です。

 

苦手意識のあるナイフ研ぎでも、キャンプの工程に取り入れてみると、

新鮮に楽しめるかもしれませんね。さっそく次の予定をたててみましょう!

 

TOGIBUでは、みなさんの生活が少しでも豊かになるように、

砥石にまつわるお役立ち情報を発信しています。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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