シャープナーと砥石の違い

シャープナーと砥石の違い

日常で見かけることの多い「シャープナー」。スーパーの売り場やキッチン用品を扱うお店など、包丁を販売しているところには必ずと言っていいほどシャープナーが置かれています。


包丁の切れ味を簡単に取り戻してくれるシャープナーは、便利なキッチンアイテムとして認識している方も多いはず。

TOGIBUは砥石(といし)を中心にご紹介し販売していますが、シャープナーと砥石にはどんな違いがあるのでしょうか。






〇シャープナーのメリット


  • 短時間で刃物をメンテナンスできる。
  • 初めての使う人でも簡単に使用することができる。
  • 保管がしやすい



シャープナーの一番のメリットは、何といってもお手軽に包丁を研ぐことができることです。
砥石を使って研ぐと作業時間は数十分、また状態の悪い包丁を本格的に研ごうとすると、1時間以上かかる場合もあります。忙しい日々の中、なかなかこれだけの時間をとるのは大変だと感じる人もいるでしょう。
シャープナーだとわずか数十秒から数分でできるため、気になったときすぐ作業にとりかかれます。


また、シャープナーは決められた箇所に刃先をセットし前後に動かすだけで使用することができます。角度や力加減をほとんど気にせず使用できるため、初心者でも簡単に扱えます。


さらに、手のひらに乗るような小さなサイズであったりマグネットがついて冷蔵庫に張り付けることで置いておけるタイプがあったり、場所を選ばずキッチンで保管することができます。


このようにシャープナーは大変便利なメンテナンス道具ではありますが、注意していただきたいデメリットも存在します。
このデメリットこそ、砥石との違いに大きく関わってくるのです。




〇シャープナーのデメリット


  • すぐに切れ味が悪くなる
  • 刃こぼれの原因になり刃をボロボロにしてしまう可能性がある


実はシャープナーでの作業は、刃先を研ぐことではなく刃先を荒らすこと、わかりやすくいう「刃に細かいギザギザをつける」ことです。刃の先端を削り荒らすことで、一時的に食材への食い付きをよくしているの状態のため、切れ味は長持ちせずかえって刃を痛めてしまう恐れがあります。



また、包丁の形をよく見てみると、刃先にかけてゆるくカーブしており角度が一定ではありません。しかし、シャープナーでは角度の調節ができないためバランスよく研ぐことができず、結果的に切れ味を悪くしてしまいます。



このようにシャープナーでのメンテナンスというのは、砥石でおこなう包丁研ぎの代わりにはならないのです。 ただ、「まだ砥石に慣れていない」「砥石を使う時間がないが今すぐ切れ味をよくしたい」という方にとってはシャープナーは非常に便利なアイテムです。



そこでおすすめするのが、補助的な役目としてシャープナーを取り入れることです。基本的に砥石でのメンテナンスは日常使いの場合、月に1回程度が目安です。その間に切れ味が気になったときは、シャープナーを使うといいでしょう。





定期的な砥石のメンテナンスに加えて、日常を手助けするアイテムの一つとして使い分けていくことで普段のお料理をよりストレスなく楽しんでいきましょう。

ブログに戻る