正しい剪定とは。庭木を美しく整えるための知識と方法

正しい剪定とは。庭木を美しく整えるための知識と方法

こんにちは、ナニワ研磨工業公式通販サイト「TOGIBU」編集部です。

 

家の顔ともいえる存在、「庭」。
庭の木々や植物たちは、朝出かける時も、家に帰ってきた時も必ず目にするものです。

そんな素敵な空間であるはずの庭ですが、こんなお悩みはありませんか?

 

「お手入れをしたいのに、やり方がさっぱりわからないし面倒...」

「剪定した方がいいのは知っているけど、なんでやるの?」

 

そんな方のために、今回は庭木の剪定について解説していきます。

もういちど美しいお庭を復活させてみましょう!



剪定とは - 目的と効果、その重要性


剪定(せんてい)とは、「植物の枝や葉を刈り取ること」です。

植物の一部を傷つけてしまう行為に思われますが、しっかりとした意味があります。

 

剪定の目的には、大きく分けて3つがあげられます。



植物の適切な生育を促す

 

ここでいう「適切な生育」とは、「花や実のつきがなるべく良い状態にする」ということです。

これから育つ芽の生長を促すには、風通しや日当たりが不可欠です。

不要な枝や葉をカットすることは、それらの確保に加え、

樹木全体での必要な栄養量の削減にもつながります。

 

 

病気や害虫を防ぐ

 

風通しや日当たりがよくなるということは、

カビなどの菌の増殖や害虫の繁殖も抑えられます。

アブラムシやカミキリムシ、ナメクジなど様々な害虫にとって有効な手段としても、

剪定は大いに意味のある作業です。

 

 

樹形を整える

 

樹形(じゅけい)とは、花や木の形です。

庭木の樹形が整っていると、「景観が良くなる」のはもちろん、

「近隣の家へ枝がはみ出す」なんてことも防ぐことができます。

正しい剪定の方法を知ることは、ご自身が気持ちよく過ごすことにもつながります。


 

英語からイメージする剪定の重要性 - Trimming

 

剪定は、英語で「Pruning(プルーニング)」や「Trimming(トリミング)」と訳されます。

同様に、犬・猫(特に長毛種)の毛をカットすることも「トリミング」と呼びます。

それには以下のような目的があります。

  • 毛の衛生環境を保つ
  • ノミやダニの繁殖を防ぐ
  • 熱中症を防ぐ

 

動物がお好きな方は、こちらの方がイメージしやすいかもしれませんね。


つまり、剪定とは生体の健康を保つために意味のある工程です。


 

剪定の種類 - 時期による違い

 

剪定にはその役割と作業内容によって、多くの種類が存在します。

ひとつの大きな基準として、時期があります。

 

強剪定(きょうせんてい) - 冬期

 

基本の樹形を整えるための剪定です。

12月〜2月、または3月に行われることが多く、冬期剪定ともいわれます。

太めの枝を根本から大きく切り落としたり、一度にたくさんの芽や枝を切り落としたりします。


弱剪定(じゃくせんてい) - 夏期

 

花や実の生育を促すことが目的の剪定です。長い枝の先を落としたり、

混みあった枝を間引くことで、新しい芽への養分を確保します。

その性質上、樹形を大きく変えることはしません。




剪定の種類 - 作業内容の違い

 

また、剪定は、その作業内容によって細かく分類されます。

かなり細かく分かれていますが、ここでは代表的なものを解説します。

 

 

切詰め剪定 - 樹冠のボリュームを調整する

 

樹木の葉っぱでモリモリとした部分を、樹冠(じゅかん)といいます。

切り詰め剪定は、樹冠のボリュームを細かく調整するために、

長く伸びすぎた枝を短くカットすることを指します。

 

切りかえし剪定 - 切った枝を新たに更新する

 

腐ってしまったり傷んでしまった枝をつけ根で切り落とすことで、

新しい枝に更新する方法です。

樹冠のサイズを大幅に小さくする意味でも用いられることがあります。

 

枝抜き剪定 - 枝を間引く

 

混みあっている枝を間引くことができる剪定の種類です。

切りかえしと同様、枝のつけ根でカットします。

中途半端な場所で切ってしまうと、切り口から小枝が生えて、樹形が乱れてしまいます。

 

切り戻し - 樹形を整えるために、新しい芽を育てる

 

新しい芽の生育を促す意味で、不要な枝や茎を切る方法のひとつです。

つけ根だけでなく途中で切る場合があります。

樹木だけでなく、草花にも用いられる用語です。

 

▶切り戻しについてさらに詳しく読む

 

 

剪定の種類 - 作業内容の違い

 

 

また、剪定は、その作業内容によって細かく分類されます。

かなり細かく分かれていますが、ここでは代表的なものを解説します。

 

切詰め剪定 - 樹冠のボリュームを調整する

 

樹木の葉っぱでモリモリとした部分を、樹冠(じゅかん)といいます。

切り詰め剪定は、樹冠のボリュームを細かく調整するために、

長く伸びすぎた枝を短くカットすることを指します。

 

切りかえし剪定 - 切った枝を新たに更新する

 

腐ってしまったり傷んでしまった枝をつけ根で切り落とすことで、

新しい枝に更新する方法です。

樹冠のサイズを大幅に小さくする意味でも用いられることがあります。

 

枝抜き剪定 - 枝を間引く

 

混みあっている枝を間引くことができる剪定の種類です。

切りかえしと同様、枝のつけ根でカットします。

中途半端な場所で切ってしまうと、切り口から小枝が生えて、樹形が乱れてしまいます。

 

 

切り戻し - 樹形を整えるために、新しい芽を育てる

 

新しい芽の生育を促す意味で、不要な枝や茎を切る方法のひとつです。

つけ根だけでなく途中で切る場合があります。

樹木だけでなく、草花にも用いられる用語です。

▶ 切り戻し剪定の詳細を見る

 

 

 

庭木の剪定方法 - シマトネリコを例に

 

庭木として人気なシマトネリコは、その生育スピードの速さから、

定期的な剪定が必要な品種でもあります。

シマトネリコでの剪定方法について、解説していきます。

 

 

剪定に必要なモノ

 

安全の剪定のためにも、以下のものをご用意ください。

  • 軍手
  • 剪定ばさみ
  • ゴミ袋



剪定の時期

 

 

 

3月がもっとも適している時期といえるでしょう。

シマトネリコは、4〜5月にかけて葉が生え変わるため、

その前に剪定しておくと落ち葉が減ります。

 

7月頃までは強剪定も可能です。

寒さに弱い品種のため、真冬の時期(12〜2月頃)は剪定を控えましょう。



剪定の方法

 

それでは、シマトネリコの具体的な剪定手順についてです。


 

1. 枝の選別

 

まずは、不要な枝を見極めます。

  • 枯れてしまった枝
  • 樹形を乱している長い枝
  • 幹の途中(下側)から生えている枝

上記3つのいずれかに当てはまったら、剪定の対象です。

 

 

2. 不要な枝の切り取り

 

枯れてしまった枝や長い枝は、根本から切り取ります。

枝の途中で切る場合は、外側にある芽(外芽)を残すように少し先でカットするようにしましょう。

 

シマトネリコは、外に広がるような樹形が基本です。

内側に出てくる芽(内芽)を枝の先端にしてしまうと、上向きに伸びてしまうためです。

幹の途中から生えた枝も、同様に根本から切ります。

シマトネリコの足元がすっきりとみえるようにするためです。

 

3. 全体的に間引く

 

ここまでくれば、もう少しです。

全体のバランスをみながら、混みあったような枝を間引きます。

お疲れさまでした!これで美しいシマトネリコになりましたね。



剪定ばさみのお手入れ

 

作業していて剪定ばさみの切れ味が悪くなった時は、研いで切れ味を復活させましょう。

 TOGIBUでは剪定鋏用の砥石を取り扱っております。

 

刈込鋏を例にした研ぎ方もご紹介しておりますので、ぜひ見てみてください。

 

刈込鋏の正しい研ぎ方と剪定後のお手入れ

 

 

まとめ

 

今回は、「庭木の剪定」について解説しました。

 

ちょっとした知識や方法論を知るだけで、素敵なお庭になる予感がしてきましたね!

正しい剪定で美しくなったお庭で、少しでも心穏やかに過ごせることを願っております。

 

TOGIBUでは、みなさんの生活が少しでも豊かになるように、

お役立ち情報を発信しています。

気になった方は、ほかの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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