こんにちは、ナニワ研磨工業公式通販サイト「TOGIBU」編集部です。
オイルストーンとは、水の代わりに油を含ませて研ぐ砥石(油砥石)です。
刃物の研ぎにおいて、日本では砥石(水砥石)に水を含ませて使用しますが、
欧米ではオイルストーンがより広く使用されています。
では、なぜ欧米と日本で使用する砥石に違いがあるのでしょうか。
この記事では、オイルストーンの概要や選び方、扱い方を水砥石と比較しながら解説。
オイルストーンの購入を考えていたり、はじめてオイルストーンを使う前に、
参考としてお読みください。
オイルストーンとは

オイルストーンとは、研ぐときに油を含ませる砥石です。
なぜ水ではなく油を含ませるのかというと、砥石に使われている石材の違いが理由です。
欧米と日本で砥石が違う理由
現代では、家庭で見かける砥石のほとんどが人造砥石です。
人造砥石が発明される前は、天然の砥石を使用していました。
天然砥石に選ばれる素材として、日本では砂岩(さがん)が、
アメリカではノバキュライトがあげられます。
研ぎにおいて、研ぎ汁(研ぎ泥とも)の質や量は、要ともいえるほど大事な要素です。
砂岩は水を吸収しやすく、水資源が豊富な日本ではうってつけの天然砥石です。
長崎県の平島砥石や大村砥石(※)は、高品質な砂岩の荒砥石として、今でも有名です。
※大村砥石=現在は和歌山県白浜地域で採掘
一方、アメリカのノバキュライトは、油分を多く含んだとても硬い砥石で、
アーカンサス州で産出します。
そのあまりの硬さに、砥石として利用がはじまる1800年代初頭以前では、
ネイティブアメリカンが武器として使用していました。
オイルストーンの用途
![]()
オイルストーンの用途には、大きく3種類あります。
- 刃物の研磨
- 自動車やバイク部品の研磨・平面だし
- 金属製品のバリ取り・面取り
※アロマオイルを垂らすアロマストーンがオイルストーンと表記されていることがありますが、今回は取り扱いません。
油砥石は、油を垂らしながら作業できるため、金属加工との相性がよく、工業製品にも使用されます。
刃物の研磨に特化した水砥石にはできない、独自の用途です。
オイルストーンの使い方
刃物を研ぐ
オイルストーンを使った刃物の研ぎ方は、以下の手順で進められます。
- オイルストーンに専用の潤滑油を浸透させる(表面に油があふれるまで)
- オイルストーンを固定し刃物を研ぐ(砥石がぐらつくと危険なため)
- 研いだ刃物を洗って、風通しの良いところで乾燥させる
油砥石と水砥石は、含ませるものが油か水かで異なりますが、基本的な研ぎ方は変わりません。
道具別のくわしい研ぎ方は、以下の記事や動画がおすすめです。
コラム記事:【包丁を研ごう!】
コラム記事:【ナイフの研ぎ方入門|こだわりキャンパー向け本格砥石メンテ術】
YouTube動画:【砥石を使った包丁研ぎ 両刃包丁編 - How to Sharpen a Double-Edged Knife with a Whetstone(ナニワ研磨工業株式会社)】
バイク部品の平面だし
オイルストーンを使ったバイク部品の平面だしは、以下の手順で進められます。
- オイルストーンに専用の潤滑油を浸透させる(表面に油があふれるまで)
- オイルストーンをかける面に油を吹きつける(砥石の乾きを防止するため)
- バイク部品の面に砥石がけする(手に抵抗を感じられなくなるまで)
- 部品についたオイルや汚れをウエスで拭きとる
使ったあとは、砥石自体の手入れを忘れずに行いましょう。
オイルストーンの手入れ
オイルストーンの手入れには、乾燥の防止と平面の維持の2つのポイントがあります。
- 乾燥の防止|プラスチック製の保存用袋に入れて保管する
- 平面の維持|耐水性のペーパーの上に置いて表面をならす(8の字に動かす)
以上の2つのポイントを守ることで、油砥石を長く、正しく使うことができます。
オイルストーンの選び方
油砥石には、形状と番手(ばんて:砥石の目の細かさを表した数値)の種類があります。
- オイルストーンの形状|長方形、スティック(丸、三角、四角、半丸)など
- オイルストーンの番手|粗目80〜180、中目300〜500、極細#1000~など
オイルストーンを使う目的をはっきりとさせ、必要な形状、番手、サイズを正しく選びましょう。
はじめてでよくわからないし不安だ、という方には、使い勝手がよい中目がおすすめです。
TOGIBU編集部おすすめ!「オイルストーン」をCHECKする
オイルストーンの油は代用できる?
オイルストーンの油は、代用できます。
基本的には、ホーニングオイルと呼ばれる鉱物油を使用してください。
代用する場合は、低粘度のミシン油などを選び、食用油は使わないようにしてください。
まとめ|オイルストーンは、油と相性がよい砥石!

今回は、オイルストーン(油砥石)についてざっくりと解説しました。
油に強い特性とその硬さから、さまざまな用途に用いられるオイルストーン。
正しく選び、正しく扱うことで、効果も安全性もぐっと高まります。
この記事を読むことで、お悩みの解決にお役立ていただけたら幸いです。
TOGIBUでは、みなさんの生活が少しでも豊かになるよう、砥石にまつわるお役立ち情報を発信しています。
Instagramやほかの記事も、ぜひチェックしてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。