早速ですが、みなさんは「シャープナー」をご利用されていますか?
包丁が切れなくなってきたからささっと切れ味を整えたい!なんてときにとても便利ですよね。
そんなご家庭でも大活躍のシャープナーですが、どんな仕組みで包丁を研いでいるかご存じですか?
今回は、シャープナーについて、砥石と徹底的に比較しながら解説していきます。
シャープナーとは
簡単にいえば、「包丁研ぎ器」のことです。
「鋭利(sharp)にする」といった意味のsharpenをするもの、という意味でシャープナー(sharpner)と名付けられています。
お手軽に使える、かつ砥石と比べて安価なものも多いため、
ご家庭にお持ちの方も多いかもしれませんね。
シャープナーの種類

実はシャープナーにはたくさん種類があるんです!
キッチンのものや店先で見かけたときに、どのタイプか確認してみましょう。
研ぎ方の種類
交差式
2枚の砥石が、V字の形に交差したものです。
包丁を挟み込むようにして研ぎます。シンプルな構造のため、気軽に入手ができます。
ロール式
先ほどと同じく、2枚の砥石が付いています。
ロール式は、これらが回転することで包丁を研ぐことができます。
よりしっかりとした精度をお求めの場合は、ロール式を選んでみましょう。
本体の形状
据え置き型
もっとも基本的なタイプで、卓上に固定して使用します。
安定した状態で使える上、食材を切るような動作でささっとできるのも魅力です。
研ぎ棒
いわゆる棒状のやすりです。
場所を選ばないほか、包丁以外の刃物・ツールにも使用できるため、アウトドアでも活躍します。
こんな選択肢も
他にも電動タイプのものや、荒め/細かめと段階的に研げるもの、
近年では第3の研ぎ器と呼ばれるものも存在しています。
これだけたくさんあると迷ってしまいますね。
シャープナーと砥石の違い

それでは、ここからは具体的な2点の違いについて解説していきます。
1. 研ぐ仕組み
端的にいうと、それぞれは以下の仕組みで切れるようにしています。
シャープナー:刃先をギザギザにする
砥石:刃先を滑らかにする
シャープナーは、刃先を荒く凸凹にすることで食材への食いつきをよくしています。
食材と包丁が接する面に摩擦力が働くことで、滑りを軽減し、切りやすさを実現します。
凸凹にするという点では、砥石のメカニズムも近いものがありますが、
砥石はとても繊細な研ぎ方のため、滑らかに仕上がります。
つまり、凸凹の大きさが異なることが大きな違いです。
2. 持続性
研ぎ方が異なれば、その持続性も異なります。
シャープナー:摩耗が早い
砥石:摩耗がゆるやか
当然ではありますが、シャープナーの方が早く摩耗します。
またそれにより、刃先の凸凹やキズに水分や汚れが残る可能性も考えられ、
傷みやすくなってしまいます。
包丁の寿命を考えた場合、砥石を使用する方が、長持ちします。
3. 手軽さ
手軽さで比較するとどうでしょう。
「価格帯」「一回の研ぎにかかる時間」「次回の研ぎまでの期間」の3点で比較してみました。
あくまで目安にはなりますが、価格帯と使用時間で比較した場合、
シャープナーの方がかなり手軽といえるでしょう。
それぞれのメリット・デメリット
ではそれぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
先ほどまでにも挙げていないものも含めてみます。
シャープナー
手軽に包丁を切れるようにするという点では、シャープナーが非常に優秀です。
メリット
・手間が少なく手軽に研ぐことができる
・比較的安価で入手できる
・段階的に研げるものもある
デメリット
・刃が傷みやすい
・砥石と比較した際、刃物の寿命が短くなる
・両刃/片刃を兼用できるものが少ない
砥石
切れ味の精度や包丁を長持ちさせるという点では、砥石は欠かせません。
メリット
・段階的な粒度で研ぐことで高い切れ味になる
・刃物の寿命が長くなる
・家庭用であれば一生ものとして使える
デメリット
・準備や研ぎに時間がかかる
・価格帯が高いものもある
・研ぐのに多少の技術が必要
結論:結局どっちをつかえばいいの?
ここまで比較した結果、適切に使い分けることが大事だと考えます。
どちらも非常に便利で有用なものです。
ご家庭の状況や価値観、気分などによって、お互いを補って使い分けられると素敵ですね。
まとめ

いかがでしたか?「シャープナー」と「砥石」。
それぞれの特徴や強みの比較をしていきました。
決してどちらが劣っている、優れているということはなく、
場合によっての使い分けが重要だと考えます。
皆さんもご家庭でお持ちの包丁があれば、日頃の感謝の気持ちを込めて、ぜひ研いであげてください!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
