サンドペーパーの種類|紙やすりとの違いと番手ごとの用途

サンドペーパーの種類|紙やすりとの違いと番手ごとの用途

こんにちは、ナニワ研磨工業公式通販サイト「TOGIBU」編集部です。

 

100円均一ショップやホームセンターでみかけるサンドペーパー。

なんとなく選んで使ってみたら、思っていた仕上がりと違うかも…なんてご経験はありませんか?

 

この記事では、しっかりとこだわったモノづくりをしたい方々に向けて、

サンドペーパーの種類や番手、選ぶ際の考え方を解説。

 

自分の作りたいにもっと近づくDIYで、週末の息抜きをより充実した時間にしてみませんか?

 

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サンドペーパーとは

 

正確には研磨紙といい、長方形の紙や布に、研磨材が接着された工具です。

 

土台となる紙や布を基材(きざい)、

基材の表面についた細かい粒を研磨材(けんまざい)、

研磨材を基材の上に固定する樹脂を接着剤(せっちゃくざい)と呼びます。

 

サンドペーパーは、この3つによって構成されており、

それぞれの材質や組み合わせ、加工方法によって、適した用途が異なります。

 

また、230mm×280mmのシート状のものが一般的で、±3mmまでの差異が許容されています。

 

出典:JIS R6252 研磨紙. "5. 寸法及び寸法許容差". 日本産業標準調査会ウェブサイト, https://kikakurui.com/r6/R6252-2006-01.html. (参照 2025-06-19) 

 

 

サンドペーパーの用途

 

主に、サンディング(材料の表面にやすりがけをすること)に使用されます。

木材の角を取ったり、表面を滑らかにしたりするほか、金属のサビ落としにも活躍します。

 

細かい調整をしたいときには手で作業し、

広い面積に対して効率的に磨きたいときには、サンダー(高速回転する工具)に取り付けましょう。

 

 

サンドペーパーの代表的な種類 5選

 

サンドペーパーを種類によって使い分けることは、仕上がりに影響を与えます。

また、無駄な消耗を抑え、素材へのダメージも軽減し、経済的にもやさしくなります。

以下の5つを、しっかりと使い分けられるようにしましょう。

 

 

1. 紙やすり

 

「あれ?サンドペーパーと紙やすりって同じものじゃないの?」

そんな声が聞こえそうですね。

 

実は、紙やすりはサンドペーパーの種類の1つ。

英和辞典でも、"sand paper = 紙やすり、サンドペーパー"として説明されるほど標準的です。

 

出典:ジーニアス英和辞典 第4版. "sand paper". 大修館書店. 2006-2011. (参照 2025-06-20)

 

基材が厚紙のため、もっとも安価で、入手しやすいのが特徴。

やわらかい木材の磨きや、表面を均一にならす作業が得意です。

 

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2. 布やすり

 

紙やすりと比べて、耐久性が高くなったものです。

 

基材に布を用いています。金属のサビ落としなど強い力が必要なときや、

より広い面積の研磨をしたいときに活躍します。

ナニワ研磨工業の商品は、自転車や門戸、電化製品などに幅広くご利用いただけます。

 

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3. 耐水ペーパー

 

乾いた表面をこする空研ぎ(からとぎ)に対し、

研磨したい表面に水や油をつけて研磨することを、それぞれ水研ぎ(みずとぎ)や油研ぎ(あぶらとぎ)といいます。

 

耐水ペーパーは、そんな水研ぎ/油研ぎを得意とした種類です。

基材に耐水加工がされており、本体が濡れても使用できます。

削る力の強い研磨材がセットになっているため、より長い時間使用できるのもメリットです。

 

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4. 空研ぎペーパー

 

その名のとおり、空研ぎ専用のサンドペーパーです。

紙やすりに発生しやすい現象に、目詰まり(めづまり)というものがあります。

 

目詰まりとは、研磨材の間に、削れた素材の小さな粒が入り込み、やすりの削る力が低下することです。

基材の紙に特殊な加工を施し、目詰まりが起こりづらく、

耐久力が非常に高くなっています。

 

 

5. ポリネットシート

 

ポリネットシートには、網目合成繊維(あみめどうせいせんい)という基材が採用されており、

これをポリネットと呼んでいます。

5種類の中で、最も高い耐久力をもち濡れても使用できることから、非常に使い勝手がよいです。

 

そのぶん価格帯も高めに設定されることが多いため、

使いどきを見極めて使用しましょう。

 

 

サンドペーパーの番手

 

サンドペーパーの商品説明に、"#60" や "P1000" といった表記をみかけたことはないでしょうか?

番手(ばんて)と呼ばれるこの数字は、研磨材の粒度(りゅうど:粒の粗さ)を表しています。

 

2つの違いは、採用している規格です。

"#" は日本の規格(JIS)を、"P" は国際的な規格(ISO)をもとにして表記しています。

どちらも数値が大きいほど削り方が細かく、数値が小さいほど荒くなります。

また、数値自体には、ほとんど差がありません。

 

 

番手ごとの用途

 

今回は、日本の規格にあわせて解説していきます。

 

荒目(~#100)

 

もっとも粗い番手で、形を変えるほどの大きな修正が得意です。

すでにある塗装をはがしたり、あえて表面を傷つけた効果を狙うときにも使用されます。

 

中目(#120~240)

 

もっとも一般的な番手です。木材や金属の下地をつくったり、サビ取りなどにも用いられます。

木工の仕上げにも選ばれることがあります。

 

細目(#280~400)

 

木材の表面を滑らかにしたいなら、細目以上の番手がおすすめです。

小さなトゲやささくれを処理に向いています。

塗装の前に使用することで、塗装のノリを良くする(剥がれにくくする)こともできます。

 

 

極細目(#400~800)

 

さらなる滑らかさを求めるときに。

すでに1回塗装した表面のハケの跡を整えることもできます。

 

 

超極細目(#1000~2000)

 

金属など、硬い素材の鏡面仕上げやツヤ出しに選ばれます。

 

超精密研磨(#2000~)

 

精密機器の部品やプラモデルのキズ取りなど、少し特殊な作業に適しています。

 

サンドペーパーの選び方と考え方のヒント

 

ここまでご紹介した種類と番手をふまえて、どのようにサンドペーパーを選べばよいのでしょうか。

 

結論としては、「使用したい素材と使う目的を考えて選ぼう」になります。

 

たとえば、針葉樹であるスギやヒノキはやわらかく、広葉樹であるケヤキやウォルナットはかたい木材です。

また、素材を整形したい目的で使うなら、粒度の粗いものが、

表面をきめ細やかに整えたいなら、粒度の細かいものが選択肢として適しています。

 

その上で、水研ぎが必要であれば、基材は耐水性のあるものがよいでしょう。

 

このような考え方のヒントを覚えておくと、いざというときに役に立ちます。

 

 

使用シーン別のおすすめサンドペーパー

 

これらをふまえて、ざっくりとした具体例をご提案してみます。

 

  • はじめてのDIYには:布やすり(~#240)
  • 繊細な木工がしたい:紙やすり(#280~800)
  • 機材やプラモデルの微調整に:耐水ペーパー(#2000~)

 

以上の例は、あくまで目安として参考にしていただき、

実際に試しながら、ご自身の感覚で選んでみましょう。

 

ほとんどの場合は、サンドペーパーは複数のものを段階的に使い分けます。

 

気に入ったメーカーのものがあれば、使用感や見た目の識別のためにも、

1社で揃えることをおすすめします。

 

まったく初めてでどうにも決めようがなかったり、

新しいことにチャレンジするときには、アドバイスを直接聞いてみるのもいいでしょう。

 

ホームセンターには、DIYアドバイザーという方がいらっしゃることがあります。

そういった有識者から直接アドバイスももらうのもひとつの手段です。

 

 

まとめ - サンドペーパーを使い分けて、DIYを一歩先のクオリティへ

 

サンドペーパーは、様々な素材を加工するDIYの中で、適切な使い分けが重要な工具です。

 

自分の手でモノをつくる楽しさ、それが生活で機能する喜び、木の質感で生まれるお部屋のあたたかさ......

 

工具にこだわろうと自分で調べることは、そんなすべての時間を大切にしたいという気持ちの表れではないのでしょうか。

 

この記事が、少しでもみなさんの時間にとって、有用なものになれば幸いです。

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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