日頃の整理や年末の大掃除で調理器具を見直した時、使わなくなった包丁や、長い間使用して刃の摩耗や破損が大きい包丁を捨てたくなったら、どのように処分したらよいのでしょうか。
包丁は刃物であり危険物のため、そのまま分別せず捨ててしまうと怪我やトラブルを引き起こす恐れがあり非常に危険です。
この記事では、包丁の安全な捨て方や捨てるタイミングについてご紹介いたします。
包丁の正しい捨て方
自治体のルールを確認
"包丁やカミソリなどの刃物は、不燃ごみとして分別し処分するのが一般的です。しかし、自治体によって処分方法が異なる場合があります。まずは、「○○(地域名)」+「包丁」+「捨て方」で検索し、お住まいの地域のゴミ収集ルールを調べてみましょう。 参考までに、【大阪市】では以下のように記載されています。>>包丁やハサミ・千枚通し等の鋭利なものは、厚紙に包んで袋に「キケン」と表示して普通ごみにお出しください。 参考:https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000201907.html#30 "
安全に処分するために
ご承知のとおり、包丁は刃物ですのでそのままゴミに出してしまうと非常に危険です。刃の部分を段ボールや新聞紙などでしっかりと包んでから出すようにしましょう。また、自治体によっては外側には危険物であることがわかるように、「キケン」や品名を書くことが定められている場合もあります。ごみ収集の作業員の怪我につながらないよう、刃物の取り扱いには十分注意が必要です。
材質によって処分方法が変わる場合も
包丁に使われる素材はいくつか種類があり、ステンレス、鋼、セラミック、チタンなど製造方法によって様々です。その中でも「セラミック包丁」は陶器でつくられているため、ステンレスなどの金属の包丁とは分別が異なる場合があります。ゴミ収集の分別ルールを確認する際は、処分したい包丁の素材を把握しておくことが重要です。
刃渡り30㎝以上の場合
柄の部分を除いた刃渡りが30㎝以上の包丁の場合、分類が「粗大ごみ」の対象となっている場合があります。ただ、粗大ごみとして出す場合も、安全のため上記に記載したように刃の部分はしっかりと保護して出すようにしてください。
ごみとして処分する以外に
包丁は自治体でごみとして処分する他にも、いろいろな手放し方が存在します。ごみにすることを悩んでいる方へ、4つの方法をご紹介します。
包丁供養
長年愛用してきた包丁や誰かの形見の包丁など、ただ捨てるには忍びないという時におすすめなのが、神社やお寺、包丁販売店などへ供養をお願いするという方法です。供養を請け負っている神社やお寺、包丁販売店は全国にあるため、今までの感謝の気持ちを込めて手放すことができます。
回収業者、回収ボックスを利用する
不用品の回収をおこなっている業者に依頼すれば、処分方法を調べる必要なく安全に処分することが可能です。包丁回収サービスを行っている企業もあり、送るだけで手軽に処分できるだけでなくお得なクーポンがもらえる場合もあるので、是非チェックしてみてください。また、地域によっては刃物のリサイクル回収を行っている場所もあります。回収ボックスに包丁を入れるだけで、無料で回収してもらえるため近くにある場合は活用してみてはいかがでしょうか。
リサイクルショップ・刃物買取専門店を利用する
有名な作家が作製した包丁や本焼き・高級ステンレスの包丁の場合、刃物買取専門店で査定を受けると高値で買い取ってもらえる可能性があります。もちろん家庭用の包丁でも買い取ってもらえます。
ネットオークション・フリマアプリを利用する
最近では、ネットオークションやフリマアプリを使って売却することもできます。これらは、簡単な会員登録だけで自分で価格を決めて出品することができるサービスです。しかし、出品してもすぐに買い手が現れるとは限りません。また、梱包や発送も自分で資材を用意して行う必要があるため、トラブルにならないよう十分な注意が必要です。
包丁の捨て時は?
これまで包丁の捨て方についてご紹介してきましたが、そもそも包丁の捨て時とはどんなタイミングなのでしょう。状態の悪い包丁を無理やり使用していると、上手く扱えないどころか怪我の原因にもなりますので、適切なタイミングで交換することが大切です。
刃が大きく欠けた
使用中どこかにぶつけてしまったり、硬い食材を切ろうとすると、包丁の刃が欠けてしまうことがあります。小さな欠けなら研ぎ直すことで修正もできますが、大きな欠けを自分で直すには、かなりの手間と時間がかかる作業となります。専門店に修正を依頼するのも一つの手ですが、高額になる可能性が高いです。
柄が取れた
柄が外れてしまう原因として考えられるのは、柄が劣化してしまったケースと刀身の根元がサビてしまったケースです。完全に取れてしまった場合はもちろん、グラグラと安定しない状態の場合も危険なため使用しない方がいいでしょう。包丁の柄は専門店などで交換可能なため、交換して使用を続けるという方法もあります。しかし交換のコストや手間を考えると、処分するタイミングの一つだと言えます。
研いでも切れ味が戻らない
切れ味が悪くなった包丁を使い続けると、作業効率が落ちるだけでなく怪我をする恐れもあります。頻繁に研いでも切れ味が戻らずすぐ悪くなってしまう場合や、サビがひどくなかなか元の状態に戻せない場合は、専門店に依頼するか買い替えをご検討ください
改めて研ぎ方を確認しよう!
研いでも切れ味が戻らないのは、もしかしたら研ぎ方や道具が間違っているのかもしれません。本サイトでは、包丁を研ぐのにぴったりな砥石を販売しています。 また、ブログ記事「包丁を研ごう!」にて、包丁を研ぐ手順を細かく説明しておりますので、是非参考にしてみてください。
ルールを守って、安全に気をつけて処分しましょう!
刃物を処分する機会はそう多くないため、処分の仕方を迷う方も少なくないはず。年末が近くなると大掃除などで、身の回りを整理することがあるかと思います。
正しい捨て方や様々な処分方法を知っておいて、誰もが怪我をすることがないよう十分に注意することが大切です。