お料理やお弁当を彩るカラフルな花々...実は食べられちゃうんです!
お祝い事やSNSでも見かける"飾り切り"。
今回はご自宅でも出来るレシピを、定番食材から人気のモチーフまでご紹介します。
飾り切りとは
「飾り切り」とは、野菜をはじめとした食材を、季節の風物詩や縁起物の形に見立てて、包丁で形作る手法です。
視覚的にも趣を添えられることから、祝い事にも多用されます。
古くは平安時代から技法として存在したとされ、その実に様々な方法やモチーフは、現在まで受け継がれています。
また、似た技術としてカービングがあり、特にタイのフルーツカービングは、伝統工芸として有名です。
飾り切りの定番食材、野菜
それでは、ここからは飾り切りの定番食材をご紹介します。
旬の季節や献立に合わせてお選びください。
定番食材その1:にんじん
一つ目の定番食材は、にんじんです。
様々な料理に使われる汎用性の高さから、飾り切りのアレンジが人気です。特に煮物との相性が高いです。
定番食材その2:だいこん
二つ目の定番食材は、だいこんです。
にんじんと同じく和食や煮物に人気のだいこん。包丁での加工もしやすいため活躍する場面が多いです。
定番食材その3:きゅうり
三つ目の定番食材は、きゅうりです。
お料理に手軽に緑を足せる点と、包丁一本で多彩なモチーフが作られるところから人気の野菜の一つです。
定番食材その4:れんこん
四つ目の定番食材は、れんこんです。
独特な形から一見飾り切りが難しいように思えますが、元の形を活かした素敵なレシピが多数存在します。
定番食材その5:かまぼこ
五つ目の定番食材は、かまぼこです。
紅白の色が縁起良く、お正月でも献立に組み込まれることが多いかまぼこ。繊細な飾り切りができるのが特徴です。
飾り切りの人気モチーフ7選
簡単なものから、こだわったものまで!花や植物など人気のモチーフを7つご紹介します。
〈シンプルなモチーフ〉
形状が簡単なものや、工程が少なめなものなど。初めて飾り切りをされる方に。
〇梅の花
花の中でも飾り切りのモチーフとして人気の""梅の花""です。
シンプルながら、料理が一気に華やかになります。
鮮やかなにんじんの色が、和食を彩るワンポイントとして活躍してくれるはず。
1. にんじんを輪切りにする。(5-7mm)
2. 包丁で星形に筋をつけてから、星形に切る。
3. 先端を落とし、丸みをもたせるように整えていく。
〇竹
きゅうりを使用した""竹""。
にんじんの梅の花と合わせると、縁起の良さが際立ちます。
1. きゅうりを6-7cmほどの長さに切り、中央に切り込みを入れ、貫通させる。(このとき両端は1cmほど残す)
2. 切り込み面がまな板と平行になるように置きなおし、先ほどの切り込みにあたるくらいまで、斜めに切り込みを入れる。
3. 裏返し、2と同様にしたら、両端から引っ張って外す。
〇花れんこん
れんこんの形をそのまま活かして、花をかたどった飾り切りです。
1. 輪切りにしたれんこんの穴と穴の間を、V字に切り取る。
2. 皮をむきつつ、角を面取りし、花をかたどるように丸みを帯びさせる。
〇バラかまぼこ
手順はシンプル、見た目は豪華に。
紅白のかまぼこを組み合わせるとよりリッチになります。
1. 厚めに切ったかまぼこの中央に、貫通する切り込みを入れる。(このとき両端は1cmほど残す)
2. 薄めに切ったかまぼこを2枚用意し、半身分ずらして重ね、内側に折り込みながら円を作る。
3. 2で作った円を、1の中央の切り込みに入れて、見栄えを調整する。
〈趣向を凝らしたモチーフ〉
飾り切りに慣れてきた方やしっかり作り込むモチベーションの方に。
〇扇
幅の広いだいこんを使った""扇""は、白色に陰影が映えて、優しく彩ります。
1. 5-7mmほどの厚さで輪切りにしただいこんを3等分にし、出来たいちょうの形を5等分するように筋を入れる。
2. 筋に沿って厚さの1/2程度まで切り込みを入れる。
3. それぞれの山の鋭い頂点から中心をとり、切り込みに30°ほど斜めに向かって切り落とす。
4. 皮をむいて、両端や下端を面取りする。
〇ねじり梅
梅の花をより立体的にみせることができる""ねじり梅""。
手間がかかる分、しっかりと目を引く美しい仕上がりになります。
1. ""梅の花""の花びらの谷間に、厚さ1/3ほどの切り込みを垂直に入れ、中央から放射状に5本伸ばす。
2. 花びらの中央から切り込みまで、30°ほど斜めに切り落とす。これを5か所同様にする。
3. 花のフチなど角が目立つところを面取りして、形を整える。
〇菊花かぶ
きめ細やかな菊の花を模した菊花かぶ。甘酢漬けにして、鷹の爪などを添えて。
1. 皮をむいたかぶを、まな板の上に平行に並べた割り箸で挟む。
2. 3mmほどの間隔で割り箸にあたるまで切り込みを入れる。
3. 90°回転させて同様に切り込みを入れたら、十字に切って4等分にする。
「うまく飾り切りができない…」そんなときは
レシピや方法によっては繊細な作業が発生する飾り切り。
普段から包丁の扱いに慣れていないと難しく感じたり、いまいち包丁の切れ味が悪く感じることもあるのではないのでしょうか。
そんなときは、砥石で包丁を研いでみることをおススメします!
切れ味のいい包丁は作業効率が上がるだけではなく、けがの予防や食材を長持ちさせる効果があります。
まとめ
いかがでしたか?様々なモチーフやアイデアにあふれた飾り切りをご紹介いたしました。
和食や煮物に人気のモチーフがたくさんあるため、ぜひ季節の献立に合わせて挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回のレシピを試すことで、皆さんの毎日の食卓がより楽しいものになりますように!